肩・膝の痛み

偽痛風(ぎつうふう)

膝や肩、股関節に突然激しい痛みが出ます

痛風が足の親指のような小さい関節に症状が出るのに比べ、偽痛風では膝や肩、股関節のような大きい関節に痛みや熱、腫れが出ます。症状は化膿性関節炎と似ていますが、偽痛風は膝へのピロリン酸カルシウム結晶の沈着が原因です。診断では、この結晶を確認できるかどうかによって区別されます。

●症状

  • 膝関節や股関節、肩など大きい関節が突然痛くなります。
  • 膝が熱くなり、腫れます。
  • 発熱することもあります。

●原因

  • 半月板(はんげつばん)や関節軟骨(かんせつなんこつ)、滑膜(かつまく)表面にピロリン酸カルシウム結晶が沈着するのが原因で、なぜそうなるのかはまだよくわかっていません。

●治療

  • 安静にします。
  • 消炎鎮痛薬の内服や副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン<ステロイド>の注射を使います。
  • 膝に関節液(かんせつえき)が過剰にたまっていたら抜いてもらいます。
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監修の先生